luvianの日記

白と黒の心の声。その日の出来事。

会話。

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久し振り…



…と言いたげなあなたの笑顔。

何度も見てるけど今日は一段と輝いて見えたよ。


〈今日は有難うございます。〉

と私達を招くあなたの姿。

何気ない言葉が私の心を少しだけ踊らせた。



忙しなく働きまわる。

周りには沢山の人達。

名刺交換をする姿。

握手を交わしながら挨拶をする。

招待客をエスコート



決してスマートではないけれど気が付くとあなたの周りには人が入れ替わり立ち代わり…

絶え間なく繰り返される動作。



これがあなたが今まで頑張ってきた証なんだと実感しながら

気が付くとあなたの姿を追っていた私。



隣で はしゃぐ私のまぶダチは

ここのご馳走は美味しいね。と笑顔で何度もお代わりしてたね…

その細い体のどこに消えてるの?

と尋ねたくなったらクスッと笑えたな。



今日は付き合ってくれて有難う。

ここを出たらお礼を言おう。


その反対の隣では偶然鉢合わせした社長と専務が熱心にお喋り。

時折見せる 普段見慣れてる顔とはまた違った顔ですね…

と心の声が私の顔をほころばせる。



予定に入れてなかった突然の動員!

でも、楽しかった。

私の目的はあなたに会うためだったかも知れない。

そんなズルイ考えを持って居たのかも知れない。



あなたの仕事の顔を垣間見る事が出来ました。これが生き甲斐とも言えるあなたの仕事なんだね…



でもね少しだけ焼きもちを焼きたくなったの。

楽しげに話すあなたの隣の女性。


目を逸らす私…

貴方と数秒目が合った瞬間それを悟られたくなかった私は俯いたままで

グラスに注がれたアルコールを眺めてた…


あ……残しちゃったな。

そんなどうでもいい事が頭を過ぎった。その時…


気が付くと私の後に立つあたなが居た。

振り向いて口を開くと拗ねて仕舞いそうになったから

〈帰るね〉とひとこと残してその場を後にした。



あなたの声が私の背中を引き止める


隣では友達がエレベーターのボタンを押した。



私の横からあなたは手を出し空いたドアを止める。



〈気をつけて帰れよ〉

〈2人とも今日はありがとね〉



やっと交わした言葉だけど…

ずっと心の中で響いてたよ。


そんな小さな幸せがある私は

幸せなのかもな……


少しキラキラした何かを抱きしめる様に帰宅に着いた私でした。